記述の整合性が担保されるシナリオ制作支援システムの開発


第50回 画像電子学会年次大会

近年の小説,アニメやゲームなどメディア作品におけるシナリオは,構成が多様化し,登場人物の行動や,伏線の管理が複雑化することで,シナリオの整合性を保つことが困難となってきている.そこで本システムでは,シナリオの整合性を保つために,既存のシナリオ作成ツールに伏線検査と行動検査の機能を追加した.伏線検査は,伏線の張りと回収にあたるシーンに共通のキーワードを設定することによって,伏線が正しく回収されたかどうかを検査するものである.行動検査は,登場人物の行動を時系列に設定し,同一時刻に異なる二地点で同時に同じ登場人物がいないか矛盾を検査するものである.本システムを用いて,伏線に関する矛盾,登場人物の行動に関する矛盾を含んだシナリオをあらかじめ用意し,修正作業をおこなってもらう評価実験を行った,結果として本システムは矛盾の修正数,発見のしやすさにおいて高い評価を得た.