野球球審のためのストライクゾーン可視化システムの開発


第50回 画像電子学会年次大会

野球においてストライク・ボール判定(SB判定)は試合の勝敗を左右する重要な要素である.昨今,SB判定を自動で行う機器も開発されているが,それらは高額であり,アマチュアの試合での導入は困難である.そして,アマチュアの試合では公式審判員以外が球審を担うことが多いが,SB判定の基準となるストライクゾーンの把握には経験が必要で,公式審判員以外が正確なSB判定を行う難易度は高い.そこで本システムでは,アマチュアの試合で公式審判員以外が球審をする際,正確なSB判定の補助を目的として,民生用カメラ画像を入力としてストライクゾーンを可視化する.システムでは球審の位置から撮影した入力画像を基に,検出したホームベースの位置,および打者の関節位置からストライクゾーンを可視化する.